古谷榮男
Hideo Furutani
■弁理士・所長 古谷 榮男(ふるたに ひでお) Hideo FURUTANI, Patent Attorney
弁理士(登録番号9295)

■私のモットー
1.楽しく仕事をする
 楽しく仕事をする−というと誤解されるかも知れませんね。いかにも苦しそうな顔、難しそうな顔をして仕事をするのは、自分にとっても周りにとっても良くないですよねということです。
 発明者さん、知財担当者さん、経営者さんの話を聞く−これが楽しいですよね。アイディアは、これでおしまいということがないので、飽きることがないです。一見、当たり前に見えるアイディアでも、その背景を聞いてみると、よくそのアイディアに到達できたものだと、感服させられたりします。それも、楽しみの一つですね。知財担当者さんや経営者さんの話を聞くと、それぞれの企業、それぞれの部署が抱えている問題点が、さまざまであることがわかります。それを知財の観点から解決・・・続きを読む


2.発明創造ブレインストーミング
 ブレインストーミングは、自由な発想で話をしておしまい。楽しかったけど、それだけでよいのだろうか。私の提唱する「発明創造ブレインストーミング」は、アウトプットを重視した、研修型のブレインストーミングです。
 発明を生み出した人は、どんな風にして発想したのだろう、何かきっかけがあったのだろうかというようなことも大変気になります。そこで、知財教育を兼ねた発明創造ブレインストーミング研修を行っています。
 まず、どのようなものが特許になるのか・・・続きを読む

3.大学・セミナー講師
 大学や高専から、知的財産の授業のご依頼を受けることがあります。本業に差し支えのない範囲で、講義をさせて頂いております。10年ほど前に始めて、1校、また1校と増えていき、今では6つの大学・高専で定期的に知的財産の授業を担当させていただいております。学部も、理工学部だけでなく経営学部にまでひろがりました。
 学生さんにとって、知的財産はとても重要な知識なのですが、制度が複雑で勉強が面倒であるという側面があります。どの科目もそうだと思うのですが、だからこそ、知的財産を教えるには色々と工夫が必要で、そこに面白さがあるのです。学生にとって楽しく、しかも学習効果のある方法はないかと、色々と試みています。
 たとえば、クラス内での小テストを友人と相談して解いてよいことにしています(常にではありません)。もちろん、記述式問題など相談することで学習効果が見込める問題にしておきます。教える方も勉強になったり、私から聞くよりも友人から聞いた方が、すんなりと頭に入ったりします。
 また、スカイプとサイボウズLiveを使っての、遠隔授業にもチャレンジしてみました。スカイプで教室の大画面に私を写し、サイボウズLiveの会議室機能で学生からの発言を聞くようにしました。学生は、キーボードに慣れているので、普段より多くの自発的発言を得ることができました。学生も楽しかったようです。
 小テストは、できるだけ早く採点して、できるだけ早く返却すれば、学生が復習する気になりますね。採点は、私自身がすぐにすればいいことですが、採点済み答案の返却に時間がかかってしまっては、おもしろくありません。通常は、週1回の授業ですから、返却が次の週になってしまうわけです。そこで、採点済み答案をPDF化して、パスワードをかけて、各学生にメールで送信するシステムを作ってもらいました。これなら、授業の次の日にも返却が可能です。
 授業では、授業のために書き下ろした「理工系のための実践特許法」(共立出版)を使っています。これに準拠したサブノートを配付しています。サブノートは質問形式となっており、教科書の該当ページを読めば、その解答がわかるように構成しています。予め、指定範囲を予習してサブノートに答えを書いてきてもらい、授業で解説をするという形式で進めるようにしています。完成したサブノートを後から見直すことで、特許制度に流れる考え方を理解できるように質問を構成しています。サブノートは、ウエブで公開しています。理工系のための実践特許法サブノート
 いつも大学にいるわけではないですから、質問や課題の提出などは、サイボウズLiveを使わせてもらっております(専用のシステムがある大学では、そちらを使います)。また、学生全員にPC端末がある環境であれば、サイボウズLiveの掲示板機能とSkypeの組合せで、オンライン授業もできますね。
 学生それぞれによって、将来、どのように知的財産とつきあうことになるかは違ってきます。どっぷりと、知的財産と向き合う人もいれば、中には全く必要ない人もいるでしょう。必要となった時に、どこからどのように手を付けていけばよいのか、その道筋を伝えるのが私の役割であると思っています。



■主な経歴
・1955年12月大阪市生まれ、釧路高専電子工学科、関西大学大学院法務研究科卒、
・電気メーカにて高周波回路の設計、機械メーカにてフォークリフト部品の設計に従事した後、
・1985年弁理士登録、東島特許事務所にて外国出願業務を担当した後、1988年5月 古谷国際特許事務所を開設、
・2003年、特定侵害訴訟代理業務の付記登録を受ける。

■得意とする分野
・ソフトウエア・ビジネスモデル・電気・電子関係の内外国特許出願、事件、社内研修、発明創造ブレインストーミングに力を入れています。

■個人のウエブサイト
知的財産用語辞典

■E-mail:
furutani@furutani.jp
■主な活動
・1996年度日本弁理士会ソフトウエア委員会委員長
・大阪電気通信大学、客員教授
・関西大学システム理工学部、非常勤講師
・京都工芸繊維大学大学院、非常勤講師
・釧路工業高専、非常勤講師
・大阪経済大学経営学部、非常勤講師
・日本知的財産仲裁センター仲裁人
■所属学会、会員
・情報ネットワーク法学会発起人
・法とコンピュータ学会
・著作権情報センター
■主な著作・論文
・1987年7月『セキュリティ関連技術の開発−不正コピー防止技術の開発−に関する報告書』第2部執筆、情報処理振興事業協会発行
・1987年8月『ソフトウエアの特許明細書』第4章執筆、発明協会発行
・1990年4月『コンピュータ関連発明の保護<英国>Merell Lynch事件判決』の解説、パテント誌
・1992年12月『知って得するソフトウエア特許・著作権』アスキー出版
・1993年2月『コンピュータプログラムと商標』パテント誌
・1995年4月『コンピュータ関連開発の保護〈ヨーロッパ〉IBM事件審決』の解説、 パテント誌
・1995年12月『ソフトウエア法務の上手な対処法』民事法研究会
・1998年7月"Japanese Patent Law Amendment" Patent World
・1998年7月"Japanese Design Law Amendment" Copyright World
・1999年1月特許法によるソフトウエア保護の現状と課題』情報処理学会
・1999年3月『情報ネットワークの法律実務』第一法規出版
・1999年10月商品形態の模倣−オーブントースター用網焼きプレート事件−』知財管理
・2000年8月『弁理士が教える ビジネスモデル特許の本当の知識』東京書籍
・2002年10月『ビジネス方法特許ハンドブック』フジテクノシステム
・2002年12月『キメラ動物に関するヨーロッパ特許異議事件』パテント誌
・2003年3月『特許戦略ハンドブック』中央経済出版
・2003年11月"Patentability of Business Method Inventions in Japan Compared with the US and Europe"USPTO
・2004年2月『特許・実用新案の法律相談』青林書院
・2011年4月『理工系のための実践特許法(第2版)』共立出版
・2012年7月『知って得するソフトウエア特許・著作権(第6版)』アスキー出版
・2013年9月『インターネットの法律問題』新日本法規


■最近行った講演・講師

・2014年1月『審査対応実務演習』日本弁理士会研修所(大阪)
・2014年1月〜11月『発明創造ブレインストーミング』メーカ系ソフトウエア事業部門企業内研修(東京)計8回
・2014年1月〜『弁理士育成塾』日本弁理士会研修所(大阪)計12回
・2014年4月『発明創造ブレインストーミング』ソフトウエア開発企業内研修(東京)
・2014年5月『発明創造ブレインストーミング』工作機械メーカ企業内研修(大阪)
・2014年10月『商標コンサルティング』ITコーディネータ協会(札幌)
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